協同組合講座第七回–消費組合論

消費組合論
講師:堀田泉

11月1日(日)  14:00-15:30
対面講座&オンライン講座(同時開催)

 今回の講座では、「消費組合運動」についてみていきます。
 消費組合運動は、いま世界が直面している資源環境問題へのアプローチに向かって、今後、かなり有効な役割を果たす可能性を秘めています。なぜなら、消費組合運動は、とりわけ経済先進諸国の過剰な、そしてポストモダン的といわれる消費について、消費者が日常生活のなかで主体的かつ共同的に反省して行動する契機をもっているからです。
 けれども、その可能性を手にするためには、多くの克服すべき困難があります。世界や日本に、この運動が芽生えたころから続く過去を振り返ってみれば、時の政権による弾圧、党派的労働組合、宗教的思念の介入などによって、運動の内外にさまざまな葛藤がもたらされてきました。この過程を知り、考えることが未来につながっていきます。さらには、消費組合内部における経営重視か、それとも自立的消費者の育成か、という葛藤もまた目の前に横たわる問題としてあります。消費組合は、未だ明確な姿を整えていないのです。
 この講座では、そのような問題意識を保持しつつ、過去に展開された日欧の消費組合運動の歴史やそれを支えてきた理論史を主に解説していきます。この関連で、消費組合運動家が生き生きと活躍している姿も掘り起こしてみたいと思っています。そして、このことが “資源環境の課題を通じて消費をテーマにした新たなアソシエーションを構築し、社会をつくりかえていく” という経路の発見につながっていくことでしょう。 

みなさま、奮ってご参加ください!


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