フェミニズム講座

フェミニズム読書会『99%のためのフェミニズム宣言』を読む

第一回 2月27日(土)
「99%のためのフェミニズムが考える、現代社会における危機とは何か」

第二回 3月27日(土)
「現代社会の危機に、99%のためのフェミニズムはどう応えるのか」
※参加はどちらか一回でも構いません。

◯内容
『99%のためのフェミニズム宣言』は新自由主義が加速している現代社会において、性差別・人種主義・環境破壊・植民地主義のない社会を作っていくためにフェミニズムが取るべき路線を提示している本です。
世界25か国で翻訳が進められているこの本では、資本主義と性差別の関係や現代社会における諸問題について横断的に、そして世界各国を視野に入れて問題提起がなされており、日本のフェミニズムをめぐる状況を鑑みても示唆的だと思います。
そこで今回の読書会では、この本が簡潔に提示している資本主義社会においてフェミニズムが取るべき方針を、日本における具体的な状況と照らし合わせながら考えてみたいと思います。

◯書誌情報
『99%のためのフェミニズム宣言』
著者:シンジア・アルッザ、ティティ・バタチャーリャ、ナンシー・フレイザー
訳者:惠愛由
解説:菊地夏野
出版社:人文書院
2020年発売
http://www.jimbunshoin.co.jp/book/b525370.html

◯読書会の参加方法

読書会は、Zoomを使って開催します。
(Zoomが使えない/使いたくないという方は、下記連絡先までご連絡ください)
※また、YouTubeでアーカイブを視聴できます。

①前日にレジュメをお送りします。
②当日の開始一時間前に参加用のURLをお送りします。
③URLをクリックしてご参加ください。Zoomは、マイクもビデオもオフの状態で繋がります。
④マイクをオンにするか、チャット欄で質問や意見を受け付けます。

◯チケットの種類
講座のチケットには以下の三種類があります。
①チケット(2月分) 650円
②チケット(2月・3月分) 1200円
2月と3月のチケットをまとめて買うことができます。別でご購入いただくよりも100円お得です。
③レコチケ付きチケット 1200円
レコメンドチケット(レコチケ)は、匿名で他の人の受講料を肩代わりできるシステムです。このチケットを一枚ご購入いただくと、レコチケが労働学校にストックされ、他の人が読書会に無料で参加することができます。
④カンパ込みチケット 1500円
通常のチケットから上乗せされている分は、労働学校の運営資金へのカンパになります。


過去のフェミニズム読書会

 最近時々耳にする、ミソジニー(女性蔑視/女性嫌悪)という言葉。一方で、ミソジニーとは何かということを説明するのはなかなか難しいところもあります。
 読書会の課題図書である『ひれふせ、女たち ミソジニーの論理』では、そもそもミソジニーとはなんなのかという定義から、世の中に蔓延しているミソジニー的な現象までを、現代のアメリカの事件やトランプ大統領、ポップカルチャーなど扱いながら分析していきます。また、女性差別に限らず、様々な差別が交差している中で受ける抑圧について描かれているのもこの本の特徴です。
 なぜ性暴力の加害者には同情が寄せられ被害者が責められるのか、女性の政治家が受けるバッシングや女性差別の根底にあるミソジニーについて、社会運動をしている人たちのミソジニーについてなど、本を題材にしながら、日本社会にあるミソジニーについて考えたいと思います。

課題図書
『ひれふせ、女たち ミソジニーの論理』
ケイト·マン著 小川芳範訳 慶應義塾大学出版会

※読書会はレジュメを使用して行います。必ずしも手元に本を準備していただく必要はありませんが、4回の読書会では紹介しきれないところなどもあるので、余裕がある方はぜひご自身でも読んでいただければと思います。

7月から10月まで、月に一回(合計4回)開催します。
単発での受講も歓迎です。
過去の講座のチケットをご購入いただいた場合には、その講座のレジュメをお送りします。

7月から10月までのチケットをまとめて1500円で販売しております。
通常よりも500円お得!


各回のテーマと、本の該当箇所は以下の通りです。

第一回「ミソジニーとは何か」

7月18日(土)14時半から15時半

 アメリカで起きたいくつかの事件をもとに、ミソジニーとはなんなのか、ミソジニーという概念を使うことで、どのような社会現象が浮かび上がってくるのか。そして日本におけるミソジニーの具体例について考えます。
 主に序論から第3章の内容を扱います。

第二回「ミソジニーと権利意識」

8月22日(土)14時半から15時半

 なぜ人として扱われたいという普通の願いが叶わないのか。ヘイトの背後にある感情はなんなのか。なぜマイノリティが加害者であるかのような言説がまかり通るのか。私たちの身近にある感情とともに考えます。
 主に第4章、第5章の内容を扱います。

第三回「ミソジニーと性暴力」

9月19日(土)14時半から15時半

 なぜ性暴力の加害者には同情や共感が集まり、被害者は疑われバッシングを受けるのか。人種差別やミソジニーという観点から検討します。
 主に第6章、第7章の内容を扱います。

第四回「ミソジニーと女性の政治家」

1017日(土)14時半から15時半

 ヒラリー・クリントンの受けてきたミソジニーを知り、日本の女性の政治家たちが直面するミソジニーや、社会運動の内部にあるミソジニーについて考えます。
 主に第8章の内容を扱います。

読書会はオンラインで開催します。
参加方法
オンラインストアからチケットを購入する。
②チケットを購入いただいた方には、前日にレジュメをお送りします。
③読書会開始15分前に、参加のためのURLを送ります。
※読書会はZoomを使って行います。音声もビデオもOFFでの参加も可能です。また、Zoomを使えない/使いたくない方はお気軽にご相談ください。

※※オンラインストアでチケットを購入できない/したくない方は、下記連絡先までご相談ください。

大阪労働学校アソシエ
大阪市西区川口2-4-2
Tel 06-6583-5555
Fax 06-6583-5560
Mail info@ols-associe.or.jp


過去の講座

※今からでも過去の講座のチケットをご購入いただいた方には、それぞれのレジュメをお送りいたします。

課題図書
ベル・フックス『フェミニズムはみんなのもの』

日程
4月18日(土) 1章から6章
5月16日(土) 7章から12章
6月20日(土) 13章から最後まで
※14時半から15時半

目次
はじめに
1.フェミニズム
2.コンシャスネス・レイジング
3.女の絆は今でも強い
4.批判的な意識のためのフェミニズム教育
5.私たちのからだ、私たち自身
6.内面の美、外見の美
7.フェミニズムの階級闘争
8.グローバル・フェミニズム
9.働く女性たち
10.人種とジェンダー
11.暴力をなくす
12.フェミニズムの考える男らしさ
13.フェミニズムの育児
14.結婚とパートナー関係の解放
15.フェミニズムの性の政治学
16.完全なる至福 レズビアンとフェミニズム
17.愛ふたたび
18.フェミニズムとスピリチュアリティ
19.未来を開くフェミニズム
訳者あとがき