労働組合講座

【基本講座】

「疎外された労働」から「あらゆる富の源泉である労働の意義」を取り戻す

講師:山元一英
日時
毎月 火曜日 1830分~20
6月23日(火)
7月7日(火)
7月28日(火)
8月25日(火)

 私たちが生きる資本主義社会は、資本家が富を独占し、労働者は自ら創り出した生産物から、またその価値を生み出した労働からも疎外されているとマルクスは言う。「サルが人間になる労働の役割」でエンゲルスは、「労働は一切の人間生活の一番根本の条件であり、しかもある意味では、労働が人間そのものを創造したといわねばならぬ程度において、そうなのである。」と労働の意義について述べている。しかし、労働者にとって自らが生み出した生産物は自分のものとはならず、生産物に利益を与えるために行われる労働は、自発的なものではなく強いられたものであると感じる。仕事をするのは、労働以外のところで諸欲求を満足させるための手段(生活手段を得る)であり、労働が彼自身のものではなくて他人のものである以上、労働に意義を感じることが出来ないのは当然のことと言わねばならない。
 なぜ資本主義の労働は、そのようなものでしかないのか。労働者の賃金は、何故相対的に低下するのか。資本の利潤は、どの様に増大するのか。これらについての、資本主義の古典経済学に対する批判を開始したマルクスは、アダム・スミスの「諸国民の富」を素材に「経済学・哲学草稿(第一草稿)労賃・資本の利潤・地代・疎外された労働」(1844年)を書きあげた。今回の労働講座は、労働者に関係する賃金、資本、地代、労働について、議論を深めることとします。